【映画情報】
題名:ブレイクアウト(原題:Trespass)
ジャンル:サイコスリラー
監督:ジョエル・シュマッカー
出演者:ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン
製作会社:サターン・フィルムズ
配給:ミレニアム・エンターテインメント、クロックワークス
公開:2011年9月14日[第36回トロント国際映画祭]、2011年10月14日[米国]、2012年6月23日[日本]
上映時間:91分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
【評価】
おすすめ度:64点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー・物語】
ダイヤモンド・ディーラーで富豪のカイル・ミラー(ニコラス・ケイジ)は、美人の妻サラ(ニコール・キッドマン)と10代の娘エイヴリー(リアナ・リベラト)の3人で郊外の邸宅で暮らしていた。ところが、ある日、カイルが帰宅した後、警官を装って覆面武装した4人組が突然侵入して来る。娘のエイヴリーは無断で外出していたが、カイルとサラは強盗団に捕まってしまう。
リーダーのエライアス(ベン・メンデルソーン)はすべて調べて知ってていると、カイルにお金とダイヤモンドの入っている金庫を開けるよう脅す。しかし、カイルは金庫を開けたら殺されると金庫を開けようとしなかった。カイルのは金庫を開けられない秘密があった。
また、サラにも強盗団の一人であるジョーナ(キャム・ギガンデット)と顔見知りであるという秘密があり、防犯カメラにはサラとジョーナとがキスをしている映像が映っていた。強盗であるはずのジョーナはなぜかサラを他の仲間から守ろうとしていた。
そこへ娘のエイヴリーが帰って来る。果たしてミラー家の親子の運命はどうなるのか?
【レビュー・感想・ネタバレ】
話の設定は悪くない。ただ、強盗団の計画があまりに杜撰でお粗末な経過になっていき、途中から彼等に対する恐怖心が薄れてしまい映画の緊張感と緊迫感が失われてしまうところがある。全体的に細部の話がちょっと雑かなという印象を受ける。
結局、カイルは金庫を開けることになるのであるが、金庫が開くと中には何も入っていないことが判明する。金庫には何もないと分かり、強盗団はその代わりにサラのダイヤモンドのネックレスを売り払おうとするが、ネックレスはダイヤモンドの偽物であることも分かる。
実は、リーダーのエライアスは組織に納めるお金を強盗に奪われてしまい、組織から殺されないためにはどんな手段を使ってでもそのお金を埋め合わせる必要があったのである。
家に金品がないとが分かった以上、両親を含め自分も殺させると思った娘のエイヴリーは、友だちがお金を持っているからそれを奪えば良いと強盗団唯一の女性ペタル(ジョーダナ・スパイロ)と車で友だちの家へ向かう。しかし、その途中で車をわざと衝突させてペタルを倒し、エイヴリーは家へ引き返す。
実は、カイル・ミラーは破産しかかっていて、家族のために資産を現金に換えてガレージに隠していたということが分かる。
今回の強盗事件の背後にいる人物はジョーナで、彼がすべて仕組んだことだったのである。ジョーナはサラへの片想いが募って彼女に会いたいがため、兄のエライアスから組織へ納める金を奪ったのである。そのため、エライアスは強盗をせざるを得ないほど追い詰められていたのである。ジョーナはそんな兄のエライアスでさえ拳銃で殺してしまう。
ラストの結末では、ガレージの中でカイル・ミラーはジョーナの足を釘付けにして油に火をつける。現金とともにガレージが燃える中、警察のパトカーの音が鳴り響き映画は終わる。
【キャスト・配役・出演者】
カイル・ミラー(ニコラス・ケイジ)
サラ・ミラー(ニコール・キッドマン)
エイヴリー・ミラー(リアナ・リベラト)
エライアス(ベン・メンデルソーン)
ジョーナ(キャム・ギガンデット)
ペタル(ジョーダナ・スパイロ)
タイ(ダッシュ・ミホク)
【スタッフ】
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:カール・ガイダシェク
製作:アーウィン・ウィンクラー、デヴィッド・ウィンクラー、レネ・ベッソン
製作総指揮:アヴィ・ラーナー、ダニー・ディムボート、トレヴァー・ショート、ボアズ・デヴィッドソン、ジョン・トンプソン
音楽:デヴィッド・バックリー
撮影:アンジェイ・バートコウィアク
編集:ビル・パンコウ
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