ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明 3Dスーパーセット(3枚組) [Blu-ray]

【映画情報】

題名:ヒューゴの不思議な発明(ひゅーごのふしぎなはつめい、原題:Hugo)
ジャンル:ヒューマンドラマ、2D/3D
監督:マーティン・スコセッシ
出演者:ベン・キングズレー、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ
製作会社:GKフィルムズ、インフィニタム・ニヒル
配給:パラマウント映画
公開:2011年11月23日[米国]、2011年12月2日[英国]、2012年3月1日[日本]
上映時間:126分
製作国:イギリス、アメリカ合衆国
言語:英語

【評価】

おすすめ度:71点(100点満点中)

【あらすじ・ストーリー・物語】

 父親(ジュード・ロウ)が火事で亡くなってしまい一人ぼっちになったヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)は、1930年代のフランスのパリにあるモンパルナス駅の時計台で時計のネジを巻いている男に連れられて仕事を教わり駅の屋根裏に隠れ住んでいた。ヒューゴ・カブレの夢は父親が残した機械人形の修復を完成させること。その部品を調達するため駅の中の玩具店で盗みを働くが、店主のジョルジュ・メリエス(ベン・キングズレー)に見つかり父親が残した機械人形の修理について書かれた手帳を取り上げられてしまう。

 ジョルジュ・メリエスの養女であるイザベル(クロエ・グレース・モレッツ)はヒューゴに手帳を取り戻す協力を申し出てくれる。ヒューゴは機械人形の修復を完成させる。イザベルはなぜか機械人形を動かす鍵を持っていて、その鍵を使って機械人形を動かすことに成功する。機械人形は一枚の月の絵を描く。

 機械人形とイザベルの持っていた鍵と月の絵にはすべてつながっていて隠された過去があったのである。

【レビュー・感想・ネタバレ】

 この映画は映像は美しく見入ってしまった。

 マーティン・スコセッシ初の3D映画とうことで評価も高く、第84回アカデミー賞では同年最多の11部門にノミネートされ5部門で受賞しているのだけれども、子ども向けに作られているせいか大人の私が見ると地味なストーリーで満足度は若干低くかった。

 映画の前半はヒューゴ少年と機械人形に焦点が当てられているが、後半になると玩具店の店主ジョルジュ・メリエスに焦点が移っていく。ジョルジュ・メリエスはもとは奇術師で妻のジャンヌ(ヘレン・マックロリー)はその助手だったのである。ジョルジュ・メリエスは奇術師として自分の劇場を持っていたくらい成功していた。ところが、偶然見た映画に感動したジョルジュ・メリエスは劇場を売却して映画製作所を持つ映画製作者に転身する。ジョルジュ・メリエスの映画には常に妻のジャンヌも出演していた。ジョルジュ・メリエスは映画製作者として成功する。ところが、戦争が始まり状況は一変する。ジョルジュ・メリエスのつくる映画は観客に見られなくなり時代遅れとなってしまう。ジョルジュ・メリエスの映画製作所も倒産してしまい、彼は残ったお金で玩具店を買ったのである。

 ヒューゴの父親が手に入れた機械人形はジョルジュ・メリエスが作ったものだったのである。だから、機械人形を動かす鍵を彼が持っていたのであり、養父であるジョルジュ・メリエスが養子のイザベルに贈ったものだったのである。

 ヒューゴとイザベルと機械人形がきっかけでジョルジュ・メリエスの熱烈なファンとが出会い、彼の支援によって戦争ですべて失われたと思われていたジョルジュ・メリエスの映画300本のうち80本のフィルムが収集され劇場で公開されることになる。

 本作で登場するジョルジュ・メリエスは1902年の映画『月世界旅行』でSFX技術を使用した「映画の魔術師」と呼ばれた実在の映画監督である。この映画はジョルジュ・メリエスへのオマージュになっているとともに、映画って本当に素晴らしいだろうっていうメッセージと作り手の映画を愛する気持ちが込められている。ただ、私には今一つそのことが伝わって来なかった。

【キャスト・配役・出演者】

ジョルジュ・メリエス(ベン・キングズレー)
ヒューゴ・カブレ(エイサ・バターフィールド)
イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)
鉄道公安官(サシャ・バロン・コーエン)
クロードおじさん(レイ・ウィンストン)
リゼット(エミリー・モーティマー)
ママ・ジャンヌ(ヘレン・マックロリー)
ムッシュ・ラビス(クリストファー・リー)
ルネ・タバール(マイケル・スタールバーグ)
エミーユ夫人(フランシス・デ・ラ・トゥーア)
ムッシュ・フリック(リチャード・グリフィス)
ヒューゴの父(ジュード・ロウ)
フーツ警官(ケヴィン・エルドン)
浮浪児(ショーン・アイルウォード)
映画館の支配人(アンガス・バーネット)
機関士@(マックス・ロッテスリー)
ジャンゴ・ラインハルト(エミル・ラジェ)
撮影技師(エドマンド・キングズレー)
バグダッドの盗賊[映像](ダグラス・フェアバンクス[ノンクレジット])
トランプ[映像](チャールズ・チャップリン[ノンクレジット])
ジョニー・グレイ[映像](バスター・キートン[ノンクレジット])
ボーイ[映像](ハロルド・ロイド[ノンクレジット])
カメラマン(マーティン・スコセッシ[ノンクレジット])

【スタッフ】

監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ジョン・ローガン
原作:ブライアン・ セルズニック 『ユゴーの不思議な発明』
製作:グレアム・キング、ティム・ヘディントン、マーティン・スコセッシ、ジョニー・デップ
製作総指揮:エマ・ティリンガー・コスコフ、デイヴィッド・クロケット、ジョージア・カカンデス、クリスティ・デムロウスキ、バーバラ・デフィーナ
音楽:ハワード・ショア
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:セルマ・スクーンメイカー

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