ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [Blu-ray]

【映画情報】

題名:ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬(原題:Johnny English Reborn)
ジャンル:スパイコメディ
シリーズ:2003年の映画『ジョニー・イングリッシュ』の続編
監督:オリヴァー・パーカー
出演者:ローワン・アトキンソン
製作会社:スタジオカナル、レラティビティ・メディア、ワーキング・タイトル・フィルムズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ、東宝東和
公開:2011年10月7日[英国]、2011年10月21日[米国]、2012年1月21日[日本]
上映時間:101分
製作国:イギリス、アメリカ合衆国、フランス、イスラエル、日本
言語:英語

【評価】

おすすめ度:74点(100点満点中)

【あらすじ・ストーリー・物語】

 ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)はモザンビークでの任務に失敗してしまったことから英国諜報機関MI:7をクビになり、自信喪失した彼はチベットの僧院で修行の日々を送っていた。ところが、突然、新しいミッションのため呼び戻されることになる。

 上司のペガサス(ジリアン・アンダーソン)から中国首相暗殺の陰謀阻止を命じられたジョニー・イングリッシュは、新人諜報員タッカー(ダニエル・カルーヤ)と組んで情報収集活動を開始する。

 情報提供者のフィッシャーに接触したジョニー・イングリッシュは、暗殺計画の背後には「ボルテックス」と呼ばれる3人組がいることと、その3人が持つ鍵を合わせると作動する秘密兵器を所有していること、そしてフィッシャー自身がボルテックスの1人だという情報を得る。ところが、フィッシャーは掃除婦を装った老婆の暗殺者に殺害されてしまう。ジョニー・イングリッシュはフィッシャーが持つ鍵を手に入れるものの敵に奪われてしまう。

 行動心理学者のケイト・サマー(ロザムンド・パイク)から催眠療法を受けたジョニー・イングリッシュは2人目のボルテックスとしてカーレンコという男の存在を思い出し、彼から2つ目の鍵を手に入れる。しかし、カーレンコも老婆に殺害されてしまうが、死ぬ前に3人目のボルテックスはM17にいるという言葉を残す。

 新人スパイのタッカーはサイモン・アンブローズ(ドミニク・ウェスト)が3人目のボルテックスではないかと主張するが、ジョニー・イングリッシュは彼の意見を信じようとはしない。それどころか、ジョニー・イングリッシュはせっかく手に入れた鍵をサイモン・アンブローズを手渡してしまう。そして、サイモン・アンブローズによって罠に嵌められたジョニー・イングリッシュはボルテックスではないかという疑惑を持たれてしまい、英国諜報機関MI:7から逃げ回らなければならなくなってしまう。

 英国と中国の首脳会談はスイス山中に舞台を移されることになり、ジョニー・イングリッシュとタッカーは二人で施設に乗り込むことにする。施設に潜入したジョニー・イングリッシュは誤って上司のペガサスに出された飲み物を飲んでしまう。その飲み物にはボルテックスの命令に従う薬物が入っていた。ジョニー・イングリッシュは首脳会談の会場へ行き、中国の首相を暗殺する命令を受ける。

 ジョニー・イングリッシュは果たして陰謀を阻止して真犯人を捕まえることができるのか?

【レビュー・感想・ネタバレ】

 この映画『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』は、「007」シリーズのパロディになっていてなかなか面白かった。コメディ映画なのだけれど、ちゃんとスパイ映画にもなっているところには感心させられた。コメディの部分は控えめになってはいるものの笑える個所も結構ある。馬鹿馬鹿しくて見てられないかなと思ったけれど、アクションもありと十分に楽しませてもらった。

 ジョニー・イングリッシュは薬物の支配下にあるものの、 チベットの僧院での修行のおかげで自分の意思で暗殺行動に抵抗し失敗の終わらせる。逃亡したサイモン・アンブローズとロープウェイでの格闘も見物だ。

 ラストシーンでは、女王陛下になりすました暗殺者の老婆を追い掛けて本物の女王陛下を老婆と間違えてお盆で頭を打つという失敗をやらかして映画は終わる。

 エンドロールでは、ローワン・アトキンソンの調理シーンが流れる。

 どういうわけか映画の中で東芝が買収したのかMI7の持ち主になっている。

 私はどうも前作の『ジョニー・イングリッシュ』を見た記憶がない。もしかしたら見ていないのかもしれない。

【キャスト・配役・出演者】

ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)
パメラ・ソーントン/ペガサス(ジリアン・アンダーソン)
サイモン・アンブローズ(ドミニク・ウェスト)
ケイト・サマー(ロザムンド・パイク)
タッカー(ダニエル・カルーヤ)

【スタッフ】

監督:オリヴァー・パーカー
脚本:ハーミッシュ・マッコール
原案:ウィリアム・デイヴィス
製作:クリス・クラーク、ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー
製作総指揮:ウィリアム・デイヴィス、デブラ・ヘイワード、ライザ・チェイシン
音楽:イラン・エシュケリ
美術:ジム・クレイ
衣裳デザイン:ベアトリス・アルナ・パスツォール
撮影:ダニー・コーエン
編集:ガイ・ベンズリー

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60セカンズ

60セカンズ [Blu-ray]

【映画情報】

題名:60セカンズ(シックスティ セカンズ、しっくすてぃ せかんず、原題:Gone in Sixty Seconds)
ジャンル:カーアクション
オリジナル作品:1974年の映画『バニシング in 60』のリメイク作品
監督:ドミニク・セナ
出演者:ニコラス・ケイジ
配給:ブエナビスタ
公開:2000年6月9日[米国]、2000年9月9日[日本]
上映時間:117分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語

【評価】

おすすめ度:68点(100点満点中)

【あらすじ】

 たった60秒でどんな車でも盗み出す高級自動車専門の窃盗エキスパートだったメンフィス(ニコラス・ケイジ)は足を洗って子供相手にカートレース場を経営している。そこへ突然、昔の窃盗仲間だったアトレー(ウィル・パットン)が現れ、弟のキップ(ジョヴァンニ・リビシ)が地元の地元を牛耳る組織のボスであるカリートリー(クリストファー・エクルストン)から依頼された自動車窃盗の仕事に失敗して命までもが危ないことになっている状況を伝える。メンフィスは弟のキップを救うためカリートリーに会いに行く。そこて提示された条件は、キップとの契約通り高級車50台を集めて4日後の午前8時までに指定の船に全車を納めるというものだった。指定された時間内までに1台も欠けることなく納車できなければアトレーかメンフィスの命はないと通告される。

 メンフィスはかつての仕事仲間で修理工場を営んでいるオットー(ロバート・デュヴァル)を訪ね協力を依頼し、さらに昔の仲間を集めようとするが、実際に集められたのは元恋人のスウェイ(アンジェリーナ・ジョリー)と車の教習官をしているドニー(シャイ・マクブライド)と解剖医をしているスフィンクス(ヴィニー・ジョーンズ)の3人だけだった。そこへ、弟のキップとその仲間も加わることになる。残された時間は24時間。果たしてメンフィス等は無事に車を盗み出し時間通りに納めることができるのか・・・?

【レビュー・感想・ネタバレ】

 この映画のストーリーは兄が弟のために車を盗むという話で至って単純である。したがって、ストーリー的な面白さには欠けるところがある。この映画の見所はやはり後半のメンフィスと警察とのカーチェイスであろう。そこは見応えのあるカーアクション映画になっている。

 結局、メンフィスは船に最後の1台を届けるのに12分だけ遅れてしまい納車できなかった。もし、メンフィスが時間内に間に合ってしまったら映画はここで終わりということになってしまっていたろう。間に合わなかったという展開がこの映画のミソである。そのため、カリートリーはメンフィスを殺そうとする。そこへ、キャッスルベック刑事(デルロイ・リンドー)がアジトのスクラップ工場に飛び込んで来て銃撃戦になる。カリートリーに頭に銃を突きつけられ殺されそうになっていたキャッスルベック刑事を助けるため、メンフィスはその寸前でカリートリーに体当たりして突き落とす。

 キャッスルベック刑事はメンフィスが今回の事件に関わらざるを得なかった事情を突き止めていて、メンフィスが自分の命を助けてくれたこともあって、今回のことは見逃してくれることになる。メンフィスも盗んだ車の在処を教える。

 高級自動車窃盗専門のプロフェッショナルだったメンフィスが足を洗ったのは弟のために辞めてくれと頼まれたからだとだという裏事情があった。それなのに、弟のキップは車の窃盗をやっていたのである。キップは兄が仲間を捨てて稼業を辞めてしまったことを快く思っていなかったのである。アトレーから兄が稼業を辞めた理由を聞かされたキップは今度こそ足を洗うのではないだろうか。

 ラストでキップが自分のバイクのパーツを売って兄のためにオンボロのエレノアを買ってそのキーをプレゼントしたことがそのことを示しているのかもしれない。

 なお、スウェイ役を演じているアンジェリーナ・ジョリーは髪を金髪に染めていて雰囲気が変わって見えるのもこの映画の楽しみの一つになるかもしれない。

【キャスト】

メンフィス(ニコラス・ケイジ)
スウェイ(アンジェリーナ・ジョリー)
キップ(ジョヴァンニ・リビシ)
オットー(ロバート・デュヴァル)
ドニー(シャイ・マクブライド)
スフィンクス(ヴィニー・ジョーンズ)
アトレー(ウィル・パットン)
トビー(ウィリアム・リー・スコット)
タンブラー(スコット・カーン)
ドライコフ(ティモシー・オリファント)
フレブ(ジェームズ・デュヴァル)
ミラーマン(T・J・クロス)
キャッスルベック刑事(デルロイ・リンドー)
カリートリー(クリストファー・エクルストン)
ファージー・フリーゼル(ボーディ・エルフマン)
ジョニーB(マスター・P)
ロジャー(スティーブン・シェレン)

【スタッフ】

監督:ドミニク・セナ
脚本:スコット・ローゼンバーグ
製作:ジェリー・ブラッカイマー、マイク・ステンソン
製作総指揮:ジョナサン・ヘンズリー、チャド・オーマン、バリー・ウォルドマン、デニス・シャカリアン・ハリッキー、ロバート・ストーン、ウェブスター・ストーン
音楽:トレヴァー・ラビン、イアン・ボール
撮影:ポール・キャメロン
編集:ロジャー・バートン、トム・マルドゥーン、クリス・レベンゾン

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タグ:60セカンズ

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

【映画情報】

題名:『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(Sherlock Holmes: A Game of Shadows)
監督:ガイ・リッチー
出演者:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ
製作会社:ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ、シルバー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:2011年12月16日[アメリカ・イギリス]、2012年3月10日[日本]
上映時間:128分
製作国:アメリカ合衆国、イギリス
言語:英語
ジャンル:サスペンスアクション

【評価】

おすすめ度:25点(100点満点中)

【あらすじ】

 シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)が宿命のライバルであるとともに最大の敵でもある天才ジェームズ・モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)と対決するという単純な話である。

【レビュー・感想・ネタバレ】

 前作の『シャーロック・ホームズ』がつまらなかったのに続編を制作したということで、前作よりも面白くなっているのかもしれないとちょっとだけ期待して見た。ところが、前作と同じ調子でストーリーが進んでいくのを見てやはり期待できなかったかと落胆させられた。

 特に、中盤までの前半がつまらなく退屈で仕様がなかった。中盤で列車シーンで近過去に戻ってシャーロック・ホームズが前もって仕掛けておいたトラップ(罠)を薄し出す映像で面白くなってきたかなと思えたけれど、それ以上にはならなかった。

 最後まで見終わって、続編の本作もやはりつまらなかったとしか言いようがない。

 フラッシュバックのような近未来と近過去のストップモーションやスローモーション映像は不必要に多用されていて邪魔になっていた。

 ジェームズ・モリアーティ教授と共に崖へと転落して死んだはずのシャーロック・ホームズが、ラストシーンでジョン・H・ワトスンの部屋から人知れず登場する。いったいどうしてシャーロック・ホームズは助かったのか一切説明はない。シャーロック・ホームズが助かっているということは、ジェームズ・モリアーティ教授も生きているということなのか。とにかく腑に落ちない結末である。

 シャーロック・ホームズが天才であると説得して納得させてくれない前作と本作は失敗作である。

 本作では、ジョン・H・ワトスン(ジュード・ロウ)は結婚することになる。また、シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズ(スティーヴン・フライ)が登場している。私はシャーロック・ホームズに兄がいたんだとちょっと驚いた。

【キャスト】

シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)
ジョン・H・ワトスン(ジュード・ロウ)
マダム・シムザ・ヘロン(ノオミ・ラパス)
ジェームズ・モリアーティ(ジャレッド・ハリス)
アイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)
マイクロフト・ホームズ(スティーヴン・フライ)
レストレード警部(エディ・マーサン)
メアリー・モースタン・ワトスン(ケリー・ライリー)
セバスチャン・モラン(ポール・アンダーソン)
ハドスン夫人(ジェラルディン・ジェームズ)
クラーキー巡査(ウィリアム・ヒューストン)
クロード・ラヴァシュ(ティエリー・ヌーヴィック)

【スタッフ】

監督:ガイ・リッチー
脚本:ミシェル・マローニー、キーラン・マローニー
原作:アーサー・コナン・ドイル
製作:ジョエル・シルバー、ライオネル・ウィグラム、スーザン・ダウニー、ダン・リン
製作総指揮:ブルース・バーマン
音楽:ハンス・ジマー
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:ジェームズ・ハーバート

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