【映画情報】
題名:よさこい三度笠(よさこいさんどがさ)
ジャンル:股旅物時代劇
監督:安田公義
出演:勝新太郎、小林勝彦、中村玉緒
製作年:1960年
公開:1960年3月16日
上映時間:89分
配給:大映
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:56点(100点満点中)
【あらすじ】
川股の金蔵(荒木忍)の縄張りを横取りしようと遠州舞坂の網本で羽生の藤兵衛(上田吉二郎)は野尻の貸元水車一家に助っ人を頼んでいたところ到着する。水車一家に草鞋を脱いでいた浮巣の半次郎(勝新太郎)は渡世の義理で助っ人に参加していた。明日は殴り込みを掛けるという前夜に催された宴席で、藤兵衛に金で買われた酌婦のお林(中田康子)の姿もあった。お林が半次郎にお酒のお酌をすると、二人は土佐の出身で同郷だということで話が盛り上がる。藤兵衛はお林とはじめて床を一緒にするため、手下や助っ人を近くの店へ遊びに行かせる。
手下も助っ人も出払ってほとんど誰もいない藤兵衛の家へ夜になって金蔵の川股一家が先に殴り込みを掛けて来る。皆と遊びに行かなかった半次郎が金蔵を人質に取ったおかげで、危うく殺されかけた藤兵衛は喧嘩に勝って縄張りを独り占めすることができる。
お林が藤兵衛を嫌っていることを知った半次郎は、お林を連れて出て行ってしまう。そのせいで、藤兵衛の羽生一家と水軍一家に追われるはめになる。
【レビュー・感想・ネタバレ】
映画は半次郎はお林の恋が中心になっていて、すごく面白いというほどではないが、かといって面白くないともいえない内容だった。
勝新太郎さんの渡世人姿を見るのははじめてかもしれない。勝新太郎さんがまだ若い。本作では座頭市とはまた違った役柄を演じている。
映画の中で一番印象的だったのはお林役を演じている中田康子さんの色気のある容貌と声である。
旅商人役として村田英雄さんが登場していて久しぶりにその歌声を聞けたのは嬉しかった。
映画の後半でお林は羽生一家と水軍一家に連れ戻されてしまう。半次郎はお林を助けるため羽生一家と水軍一家が待ち伏せする藤兵衛の家へ行き、激しい出入りののち藤兵衛を斬り殺す。ラストシーンは、半次郎とお林の二人が並んで海岸沿いを歩いている姿が映って終わる。
【キャスト】
浮巣の半次郎(勝新太郎)
鉄火場の由松(小林勝彦)
おとめ(中村玉緒)
お林(中田康子)
おかめ(楠トシエ)
弥太八(潮万太郎)
旅商人(村田英雄)
花屋の音八(千葉敏郎)
初島の政五郎(小堀阿吉雄)
三度屋十五郎(清水元)
片目の寅平(光岡龍三郎)
乾分民市(伊達三郎)
尾根の三造(南条新太郎)
田村屋六兵衛(寺島雄作)
川股の金蔵(荒木忍)
八代の竜吉(羅門光三郎)
羽生の藤兵衛(上田吉二郎)
藤兵衛の乾分1(清水明)
藤兵衛の乾分2(志賀明)
藤兵衛の乾分3(大杉潤)
門屋の民蔵(尾上栄五郎)
乾分久助(高倉一郎)
掛茶屋の金兵衛(横山文彦)
乾分竹五郎(藤川準)
荒神の市松(玉置一恵)
凪の卯七(堀北幸夫)
土橋の島八(岩田正)
乾分佐吾郎(福井隆次)
滝造(菊野昌代士)
情吉(木村玄)
穴居の七五郎(松岡良樹)
【スタッフ】
監督:安田公義
脚本:犬塚稔
企画:浅井昭三郎
製作:三浦信夫
撮影:武田千吉郎
美術:神田孝一郎
音楽:船村徹
録音:大谷巖
照明:加藤博也
編集:菅沼完二
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