【映画情報】
題名:はやぶさ 遥かなる帰還(はやぶさ はるかなるきかん)
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:瀧本智行
出演者:渡辺謙、江口洋介、夏川結衣
配給:東映
配給協力:アスミック・エース
公開:2012年2月11日
上映時間:136分
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:75点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー・物語】
2003年5月9日に鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所から小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したロケットが発射された。ロケット発射を見守る中には、はやぶさのプロジェクトマネージャーの山口駿一郎教授(渡辺謙)や新聞記者の井上真理(夏川結衣)、町工場の東出博(山崎努)たちがいた。
はやぶさの最大の目的はサンプルリターンと呼ばれる小惑星「イトカワ」から岩石のサンプルを持ち帰るという世界初のミッションであった。
2004年5月にはやぶさは地球スウィングバイに成功し、7月にはイトカワの撮影にも成功する。2005年11月にイトカワタッチダウンに成功するも、1度目のサンプル採取に失敗し、2度目の挑戦で成功する。ところが、地球への帰還途中、化学エンジンや通信途絶、イオンエンジンなどのトラブルが相次ぐ。藤中仁志(江口洋介)と森内安夫(吉岡秀隆)による工夫と努力によって危機を脱する。
しかし、2009年11月に最後のイオンエンジンが停止するという最大の危機を迎えてしまう。藤中仁志の提案する案に、森内安夫が反対し、二人の意見は分かれ対立する。山口駿一郎はリーダーとして最終決断を下すことになる。山口駿一郎の下した決定に藤中仁志と森内安夫は協力しイオンエンジンに最後の指令を送ることになる。果たしてはやぶさは無事に地球へ帰還し、サンプルを持ち帰ることができるのか?
【レビュー・感想・ネタバレ】
はやぶさ帰還後から、「はやぶさ」関連の映画が相次いで製作され、私は既に2011年10月1日公開の映画『はやぶさ/HAYABUSA』(20世紀フォックス)と2012年3月10日公開の『おかえり、はやぶさ』(松竹)を見ている。
本作は、3作品の中では2番目に公開された東映60周年記念作品である。
3作品の中では『はやぶさ/HAYABUSA』がエンターテイメント性があって一番面白い。『おかえり、はやぶさ』は子ども向けにもなっている。これら2作品は観客に「はやぶさ」や「イトカワ」に関することを理解してもらおうという解説が付け加えられている。
その点、本作の『はやぶさ 遥かなる帰還』は説明よりも現場のプロジェクトチームと技術者を描くことに重点が置かれている。そういうことからすると、地味で重厚ながら、本作が事実に一番近いのではないかと思わせられる内容となっている。3作品中では出演している俳優陣が一番豪華なのも本作の特徴といえる。
【キャスト・配役・出演者】
山口駿一郎(渡辺謙)
藤中仁志(江口洋介)
井上真理(夏川結衣)
鎌田悦也(小澤征悦)
松本夏子(中村ゆり)
森内安夫(吉岡秀隆)
大下治夫(石橋蓮司)
丸川靖信(藤竜也)
東出博(山崎努)
(嶋田久作)
(近藤芳正)
(蟹江一平)
(笠兼三)
(橋本一郎)
(宮下裕治)
(増田修一朗)
(永倉大輔)
(長嶋一茂)
(モロ師岡)
(ピエール瀧)
(田中要次)
(矢島健一)
【スタッフ】
監督: 瀧本智行
製作: 岡田裕介、加藤進、早河洋
企画: 坂上順
プロジェクトマネージャー: 渡辺謙
原作: 山根一眞『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』(マガジンハウス)
脚本: 西岡琢也
撮影監督:阪本善尚
美術:若松孝市
音楽:辻井伸行
VFXスーパーバイザー: 野口光一
協力: JAXA宇宙航空研究開発機構
製作プロダクション:東映東京撮影所、スタジオ88
製作:「はやぶさ 遥かなる帰還」製作委員会(東映、住友商事、テレビ朝日、木下グループ、アスミック・エース、東映アニメーション、東映ビデオ、ティー ワイ リミテッド、朝日放送、メ〜テレ、朝日新聞社、TOKYO FM、WOWOW、北海道テレビ放送、九州朝日放送)
【楽曲】
サウンドトラック: 辻井伸行
【ロケ地】
東映東京撮影所 第6スタジオ、JAXA相模原キャンパス、鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所、東出機械、飛不動尊、朝日新聞東京本社、臼田宇宙空間観測所、オーストラリア・ウーメラ砂漠
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