【映画情報】
題名:ねこタクシー
ジャンル:
監督:亀井亨
出演者:カンニング竹山
配給:AMGエンタテインメント
公開:2010年6月12日
上映時間:1時間46分
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:78点(100点満点中)
【あらすじ】
元教師の間瀬垣勤(カンニング竹山)は40歳の中年男。現在アサヒタクシーの運転手をしているが、他人とのコミュニケーションがうまくとれないため営業成績は万年最下位。そんな彼が首輪に「御子神」と書かれた名札のついた猫と出会ってから何かが変わっていく。家族に御子神さんとコムギの2匹の猫を飼いたいと相談すると、妻の真亜子(鶴田真由)はペットを飼えない理由をいくつもあげる。ところが、いつもは父親を無視していた娘の瑠璃(山下リオ)が意外にも賛成する。勤はタクシーの助手席に御子神さんとコムギを乗せて運転することになる。ねこカフェならぬねこタクシーのおかげで勤は何とかお客さんとのコミュニケーションがうまくいくようになり営業成績も結果を出せるまでになる。ところが、同僚の女性タクシードライバーの丹羽仁美(芦名星)が勤の真似をしてネコタクシーを始めたことから騒動が起こり、勤はタクシーの猫を乗せられなくなってしまう。
【レビュー・感想・ネタバレ】
人づきあいが苦手な中年男のタクシー業務の日常が描かれているだけの話なのだけれど見終わった満足度は高い作品だった。見る前は猫による単なる癒し映画かなと思っていたのだけれど、予想していた以上にいろいろな出来事があって映画に引き込まれた。
まず、御子神(みこがみ)さんという猫の名前が印象的で良かった。映画の内容に引き込まれたのもこの名前によるところが大きいかもしれない。
間瀬垣勤役を演じているカンニング竹山さんは話し下手で冴えない中年男を好演している。
百足市保健所の宗形誠二(内藤剛志)の行政指導で勤はタクシーに猫を乗車することができなくなってしまう。しかし、勤は御子神さんをタクシーの乗せてあげたくて1年間かけて動物取扱責任者の資格を取る。そうして晴れてタクシーの猫を乗せて運転することができるようになる。ところが、人間でいえば90歳近くになっている25歳の御子神さんは死んでしまう。残されたコムギをどうするか悩んでいた勤は松本スミエ(室井滋)に相談する。結局、勤は御子神さんの死をきっかけにまた教師の仕事に戻ることになって映画は終わる。
勤の真似をした丹羽仁美はタクシー会社を辞めて、1年後に再会したときにはトラック運転手になっていた。
気が弱くて小心者で何事にも消極的だった間瀬垣勤が御子神さんに出会ったことで、会社では認められないとわかっているのにタクシーに猫を乗せたり、法律のため動物をタクシーに乗せられないのなら乗せてあげるために資格を取得したり、最後には元の教職に戻ったりとしている。
この作品は単なる癒し映画ではない。この映画では人や動物と関わる勇気を持つことが重要なメッセージとなっているようである。
ねこタクシーにはテレビドラマ版と映画版があるので、機会があればテレビ版を見てみたい。
【キャスト】
御子神さん(みーすけ)
間瀬垣 勤(カンニング竹山)
間瀬垣 真亜子(鶴田真由)
間瀬垣 瑠璃(山下リオ)
丹羽 仁美(芦名 星)
松本 スミエ(室井 滋)
宗形 誠二(内藤剛志)
真泉 平(高橋長英)
沼尻 崇(甲本雅裕)
炎悟(水木一郎)
菅沼(塚本高史)
飯島(田村泰二郎)
飯島夫人(根岸季衣)
宗形の母(草村礼子)
DJみちる[声のみ](加藤英美里)
その他(柳沢なな、李千鶴、リッキー[ブッチャーブラザーズ]、唐沢美帆、秋山実希、味里、多菊八重)
【スタッフ】
原作:永森裕二(『ねこタクシー』竹書房刊)
監督:亀井亨
脚本:永森裕二、イケタニマサオ
製作総指揮:吉田尚剛
音楽:野中"まさ"雄一
配給協力:中目黒製作所
企画・配給:AMGエンタテインメント
【楽曲】
主題歌:『ソラノワダチ』(歌:水木一郎、作詞:吉津屋こまめ、作曲・編曲:安斎孝秋)
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