【映画情報】
題名:源氏物語 千年の謎(げんじものがたり せんねんのなぞ)
ジャンル:歴史ドラマ
監督:鶴橋康夫
出演者:生田斗真、中谷美紀、窪塚洋介、東山紀之
製作会社:角川映画、光和インターナショナル
配給:東宝
公開:2011年12月10日
上映時間:136分
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:64点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー・物語】
平安時代、時の権力者である藤原道長(東山紀之)は紫式部(中谷美紀)と男女の関係になり物語を書くように命じる。藤原道長には一条帝が物語を聞きたさに娘の彰子(蓮佛美沙子)のもとを頻繁に訪れお子が授かるようにとの企みがあった。紫式部は『源氏物語』という題名の日本文学史上初の恋愛小説を書くことになる。
桐壺帝(榎木孝明)との間に光源氏(生田斗真)を産んだ桐壺更衣(真木よう子)は、帝の正妻である弘徽殿女御(室井滋)によって殺害されてしまう。母を知らずに育った光源氏は、実母の桐壺によく似ているといわれる義母の藤壺(真木よう子[二役])に惹かれ慕うようになる。見目麗しい男性として成長した光源氏は、宮中の女性たちの憧れの的になっていた。やがて光源氏は葵の上(多部未華子)を正妻として迎えるが、六条御息所(田中麗奈)や夕顔(芦名星)といった女性たちのもとへ訪れる。ところが、六条御息所は光源氏を愛するがゆえに嫉妬と憎悪に囚われ、夕顔と葵の上を呪い殺してしまう。
紫式部の書く『源氏物語』は、一条帝の関心を呼び、一条帝と彰子の間に男の子が授かる。藤原道長の目的を果たしたことで紫式部の役目は終わることになるが、それ以降も紫式部は『源氏物語』を書き続ける。紫式部は藤原道長への愛が嫉妬や憎悪をともなった執着になりつつあった。
【レビュー・感想・ネタバレ】
本作は、『源氏物語』の作者である紫式部の物語と、紫式部が書いた『源氏物語』の中の光源氏の前半までの物語が交錯しながら同時進行するという形式になっている。、『源氏物語』だけでなく、『源氏物語』の誕生の秘話をも同時に描いているというところが大きな特徴になっている。
『源氏物語』の話をよく知らない人でも、『源氏物語』の前半のストーリーが分かりやすく描かれている。そういう意味では『源氏物語』の入門的な映画として鑑賞することもあり得る内容になっている。惜しむらくは『源氏物語』の全話とまではいかなくても光源氏の最後の話までは描いてもらえるともっと良かったのにと、内容が良かっただけに残念でならない。もっとも上映時間のことを考えたらそこまでの話を描くことは土台無理な話だということは分かっているが。
本作の見所は何と言っても平安王朝の豪華な衣装であろう。衣装を見るだけでも価値があると言えるほどである。
本作では、藤原道長と紫式部は男女の関係にあったということや、藤原道長の友人ということで陰陽師の安倍晴明(窪塚洋介)が登場してきたのにはちょっと驚かされた。
結局、ラストでは紫式部は六条御息所(田中麗奈)のようになる前に藤原道長のもとを去ることで映画は終わる。
【キャスト・配役・出演者】
光源氏(生田斗真)
藤壺中宮/桐壺更衣(真木よう子)
葵の上(多部未華子)
夕顔(芦名星)
六条御息所(田中麗奈)
桐壺帝(榎木孝明)
弘徽殿女御(室井滋)
王命婦(佐久間良子)(特別出演)
頭中将(尾上松也)
藤原惟光(若葉竜也)
左大臣(竹嶋康成)
御息所の女房(辻千春、中村祐美子、サカモトワカコ)
夕顔家の女童(高橋綾沙)
紫式部(中谷美紀)
藤原道長(東山紀之)
安倍晴明(窪塚洋介)
彰子(蓮佛美沙子)
藤原行成(甲本雅裕)
一条天皇(東儀秀樹)
藤原伊周(佐藤祐基)
式神(MariEri)
【スタッフ】
監督:鶴橋康夫
助監督:蔵方政俊、中川裕介
原作:高山由紀子『源氏物語 悲しみの皇子』
脚本:川崎いづみ、高山由紀子
製作総指揮:角川歴彦
製作:井上伸一郎、濱名一哉、市川南、羽雁彰、藤島ジュリー景子、辰巳隆一、森越隆文、常田照雄
エグゼクティブプロデューサー:椎名保
プロデューサー:土川勉、鈴木光、岡田和則、坂本忠久
音楽:住友紀人
音楽プロデューサー:長崎行男
録音:甲斐匡
編集:田中愼二
撮影:藤石修
美術:今村力
照明:磯野雅宏
制作プロダクション:光和インターナショナル
配給:東宝
製作:角川映画、TBSテレビ、東宝、中部日本放送、ジェイ・ストーム、毎日放送、RKB毎日放送、毎日新聞社
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