【映画情報】
題名:アメイジング・スパイダーマン(原題:The Amazing Spider-Man)
ジャンル:SFファンタジー
監督:マーク・ウェブ
出演者:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、リス・エヴァンス
製作会社:マーベル・エンターテインメント、ローラ・ジスキン・プロダクションズ
配給:コロンビア映画、ソニー・ピクチャーズ
公開:2012年6月30日[日本]、2012年7月3日[米国]
上映時間:136分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
【評価】
おすすめ度:78点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー・物語】
13年前に両親が失踪して以来、高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は伯父夫婦に育てらてきた。彼は近所に住む幼なじみで同級生ののグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)のことを密かに好きな普通の男の子だった。
ある日、、ピーターは自宅で父親の残した鞄を見つる。さらに、鞄の中に研究資料が隠されていた。ピーターは父の研究内容のことを知りたくて仕事仲間だった生物学者のカート・コナーズ博士(リース・イーヴァンズ)が勤めるオズコープ社を訪れる。ピーターは実験中の遺伝子操作された蜘蛛のいる部屋は無断で侵入したことから一匹の蜘蛛に首の後ろを噛まれてしまう。そして、帰りの電車の中でピーターの身体に異変が起こる。
翌日、ピーターはコナーズ博士の家を訪ね、父の研究資料にあった異種間遺伝子交配の数式を教える。その夜、家に帰ると、伯母のメイ(サリー・フィールド)を迎えに行く用事をすっぽかしてしまったため伯父のベン(マーティン・シーン)に叱責されたことに腹を立て家を飛び出す。ベンはピーターのことが心配で後を追いかけるが、ピーターがコンビニで見逃した強盗にベンは殺されてしまう。ピーターは伯父を殺した犯人を捜し出すため街に繰り出し、やがて蜘蛛をモチーフにしたデザインのスーツを着て犯罪者を当たっていく。
一方、研究が遅れていることからオズコープ社ををクビなりかけたコナーズ博士はそれを阻止するため、ピーターの教えた数式にもとづいて完成されて実験用の薬を自分に投与してしまう。ところが、その薬は不完全だったためコナーズ博士はリザードに変身してしまい性格まで変わってしまう。リザードとなった博士は薬を空中に散布して街の人々を自分と同じように変えようとする。
リザードの正体が博士だと知ったピーターは博士を止めようとする。博士のほうもスパイダーマンの正体がピーターだと知ってしまう。果たしてピーターは博士を止めることができるのか・・・。
【レビュー・感想・ネタバレ】
私は映画「スパイダーマン」シリーズの大ファンなので、それらのリブート作品となる今回の「アメイジング・スパイダーマン」シリーズの第1作目にあたる本作を見るのが楽しみだった。ところが、何とこの『アメイジング・スパイダーマン』はTSUTAYA限定作品ということでTSUTAYAでないとレンタルできないということを知り大変がっかりした。というのも、私の住む町にはTSUTAYAのお店がなかったからである。ところが、本日、TSUTAYA フレスポ赤穂店がグランドオープンしたのでさっそく借りて来て見ることができたというわけである。
さて、今回の『アメイジング・スパイダーマン』は2002年の映画『スパイダーマン』のリブート版になるわけだが、私は両方の作品を比較して見てしまうため、残念ながらどうしても本作の内容が薄くなってしまっていたのを感じた。『スパイダーマン』のほうはもっと物語に深みがあった。『アメイジング・スパイダーマン』は『スパイダーマン』を超えられなかったのはファンとして残念である。
ピーターは強盗を見逃したため伯父さんが殺されることになってしまうわけであるが、伯父さんの死を嘆いて犯人を探そうとしてはいるものの、伯父さんの死が自分の責任だという人間としての罪悪感があまり感じられない。
ピーターはグウェンに自分の正体をあっさりと打ち明けてしまっている。グウェンの父親で警察官のジョージ・ステイシー警部(デニス・リアリー)に娘に近づかないようにと約束させられてはじめて彼女から遠ざかろうとしている。ピーター自身によるグウェンの身の安全に対する配慮がない。そのため、ピーターがグウェンを愛する気持ちが軽くなってしまっている。
CGやアクションにしても『スパイダーマン』と比べて目新しさや驚くほどのものはそれほどない。
スパイダーマンは犯罪者か悪役のように扱われていたのに、後半になって唐突に正義の味方だと理解され警察や工事関係者の協力を得られるようになっている。人々のこの態度の変わりようは映画の中で十分に説明できていない。
リザードは街中で自分の手で薬を散布して警官を自分と同じリザードに変えてしまう。その後、リザードはオズコープ社の屋上の鉄塔から街中に薬を散布しようとする。スパイダーマンの正体がピーターだと知ったジョージ・ステイシー警部は彼に協力してリザードを食い止めようとしてくれる。そのお陰で、薬が散布される寸前のところで交換した中和剤が散布されリザードになりかかっていた警官たちは元の人間に戻る。しかし、ステイシー警部はリザードの攻撃で重症を負ってしまう。ピーターはステイシー警部のもとへ行くと娘には近づかないことを約束させられる。そして、ステイシー警部は亡くなってしまう。
ステイシー警部の葬儀にも出席しなかったピーターの家を訪れたグウェンはもう会えないことを告げる。グウェンは父親が約束させたことだと悟る。
【キャスト・配役・出演者】
ピーター・パーカー/スパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド、4歳のピーター:マックス・チャーリーズ)
グウェン・ステイシー(エマ・ストーン)
カート・コナーズ博士/ リザード(リス・エヴァンス)
ジョージ・ステイシー(デニス・リアリー)
ベン・パーカー(マーティン・シーン)
メイ・パーカー(サリー・フィールド)
ラジット・ラーサ(イルファーン・カーン)
リチャード・パーカー(キャンベル・スコット)
メアリー・パーカー(エンベス・デイヴィッツ)
フラッシュ・トンプソン(クリス・ジルカ)
トロイ[ジャックの父](C・トーマス・ハウエル)
ジャック(ジェイク・キーファー)
ミッシー・カレンバック(ハンナ・マークス)
受付嬢(ジル・フリント)
謎の男(マイケル・マッシー)
図書館の老人(スタン・リー[カメオ出演])
【スタッフ】
監督:マーク・ウェブ
脚本:ジェームズ・ヴァンダービルト、アルヴィン・サージェント、スティーヴ・クローヴス
原案:ジェームズ・ヴァンダービルト
原作:スタン・リー、スティーヴ・ディッコ
製作:アヴィ・アラド、マット・トルマック、ローラ・ジスキン
製作総指揮:スタン・リー、マイケル・グリロ
音楽:ジェームズ・ホーナー
撮影:ジョン・シュワルツマン
編集:アラン・エドワード・ベル、ピエトロ・スカリア
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