題名:飛び出した女大名(とびだしたおんなだいみょう)
シリーズ:『元禄女大名』の姉妹版
ジャンル:ミュージカル時代劇
監督:安田公義
出演:勝新太郎、中田康子
製作年:1961年
上映時間:82分、83分、1時間24分
配給:大映
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:46点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー】
堀尾家の若君と見合いをするため、伯母の爾光院(武智豊子)に江戸屋敷に呼び出された三日月藩の息女である春姫(中田康子) は、食べ物の好みにうるさく賄方下役の鯖江半太郎(勝新太郎) の気苦労は絶えなかった。江戸滞在中のある夜、春姫はお忍びで江戸屋敷を抜け出して町へと遊びに繰り出す。そこで、鯖江半太郎と春姫は出会うがお互いの正体のことを知らないまま遊び仲間になってしまう。
そんな時、おみね(伊藤エミ)とおみよ(伊藤ユミ)の姉妹が両親の茂兵衛(浅尾奥山) とおすぎ(浦辺粂子)に大名屋敷の腰元になっているという嘘をついていることが分かる。鯖江半太郎は姉妹の両親を喜ばせて安心させてやろうと春姫を偽の姫様に二人を腰元に仕立ててと家臣も揃えて一芝居打つことにする。ところがその当日、鯖江半太郎は牢に閉じ込められてしまう。
鯖江半太郎がいないまま、三日月藩の別邸にて芝居が行われ、芝居に参加した一座の者は偽の姫様が本物の姫様だと知る。そこへ爾光院と駒田覚左衛門(見明凡太朗)が駆けつける。その後すぐに鯖江半太郎もやって来る。事情を知った爾光院と駒田覚左衛門はその場を立ち去る。その際、爾光院は鯖江半太郎に一千石を加増する。
その後、仲間の梶原源之助(水原弘)は堀尾家の家臣で姫の人柄や行状を調べていたことが分かる。今回の一件で梶原源之助は上役に立派な姫だと伝えると鯖江半太郎に約束する。
ラストは、堀尾家へ向かう春姫のお輿入れの行列が並んでいるのが映り終わる。
【レビュー・感想・ネタバレ】
この映画にはザ・ピーナッツと水原弘さんが出演していて懐かしかった。
映画では鯖江半太郎と春姫が結ばれるのかなと思っていたら、そんなことはなかった。二人の地位を考えてみれば当たり前のことなのだが、そこは映画というか、あり得ない話を作り上げてしまっても良かったのではないか。せめて二人が恋仲になって、結ばれなくても、悲しい別れを描くとか、そうした出来事があったも良かったのではと思う。
結局、鯖江半太郎と春姫は遊び仲間として仲良くはなるがそれで終わりだった。 春姫が堀尾家へお輿入れしても、鯖江半太郎は別に悲しむとか寂しがるという風もなくあっさりしたものだった。
【キャスト・配役・出演者】
鯖江半太郎(勝新太郎)
春姫(中田康子)
おみね(伊藤エミ)
おみよ(伊藤ユミ)
梶原源之助(水原弘)
楓(津村愛子)
荻江(潮千砂)
浪路(山口昇子)
新公(大川修)
雪之丞(嵐冠十郎)
爾光院(武智豊子)
おすぎ(浦辺粂子)
賄頭権兵衛(寺島雄作)
鹿野十太夫(水原浩一)
般若の鬼造(嵐三右衛門)
駒田覚左衛門(見明凡太朗)
乾分丑五郎(伊達三郎)
茂兵衛(浅尾奥山)
磯田甚兵衛(石原須磨男)
小郡弾正(玉置一恵)
牢番甲(沖時男)
牢番乙(藤川準)
三日月藩士(岩田正)
【スタッフ】
企画:浅井昭三郎
脚本:松村正温
監督:安田公義
撮影:牧田行正
音楽:中村八大
美術:加藤茂
照明:加藤博也
録音:奥村雅弘
スチール:松浦康雄
編集:西田重雄
Amazonで「飛び出した女大名」を探す
楽天市場で「飛び出した女大名」を探す