![天と地と 天の盤 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/21SX51W25YL._SL160_.jpg)
【映画情報】
題名:天と地と(てんとちと)
ジャンル:スペクタクル時代劇
監督:角川春樹
出演者:榎木孝明、津川雅彦、浅野温子
配給:東映
公開:1990年6月23日
上映時間:118分
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:65点(100点満点中)
【あらすじ】
時代は戦国時代、後に上杉謙信と名乗ることになる長尾景虎(榎木孝明)は家督を継いでいた兄の長尾晴景を倒し、越後を統一する。しかし、配下の家臣の裏切りにあって見せしめのため捕らえたその妻と子供を殺さなければならなくなってしまう。そのことが嫌になった長尾景虎は家臣や領民を置いて春日山城を出奔してしまう。家臣が長尾景虎に城へ戻ってもらおうと追い掛けて来る。そこへ、信濃領主である武田信玄(津川雅彦)とその軍勢が通りかかり、女武者の馬が暴れたのを長尾景虎が制止する。それを武田信玄の家臣が無礼ととがめ長尾景虎に斬りかかる。そこへ長尾景虎の家臣が主君を庇って斬られて死んでしまう。春日山城に戻った長尾景虎は、裏切り者の宇佐美定行(渡瀬恒)を一対一の決闘で斬り殺し、武田信玄と川中島の戦いを迎えることになる。
【レビュー・感想・ネタバレ】
この映画『天と地と』は公開後しばらくして見たことがあるような気がするのであるが、今回見て映像や内容はほとんど覚えておらず思い出せなかった。当時見たときは内容のない大作映画だと思った印象が残っているだけであった。
それから久しぶりに本作を見ることになったのであるが、歴史の知識が増えたおかげでこの映画のストーリーを幾分味わうことができた。
本作の見所は何と言っても合戦シーンである。今日ならCGを使っているのだろうけれど、何万人ものエキストラを使って人海戦術で撮影された映像は迫力がある。最近はこのような映画を見かけなくなっただけにそれだけでも見る価値があると言って良い。川中島の合戦シーンはカナダ・ロケにて撮影されたものらしい。
川中島の戦いというと、騎馬で乗り込んできた上杉謙信が斬り下ろした刀を座位の武田信玄が鉄扇で受け止めるという場面が多く描かれてきた。本作ではそのようは場面はなく、上杉謙信と武田信玄が馬上でしかも一対一で斬り合う場面がある。
ラストで上杉謙信とその騎馬隊が敵の武田軍の中を駆け抜けるシーンがあるが、武田軍の歩兵が道を開けているのが不自然な気がした。
当初、上杉謙信役は渡辺謙さんに決定し撮影も行われていたようだが、ロケ中に急性白血病のために降板することになっている。代役として松田優作さんの名前があがったが、スケジュールの都合がつかなかったようである。そして、最終的に榎木孝明さんに決まったという経緯があるらしい。
映画の公開当時、榎木孝明さんには知的で繊細というイメージがあったので戦国時代の武将には似合わないのではないのかと思ったことがある。今回、本作を見て榎木孝明さんなりの上杉謙信役を演じていて違和感がなったことが確認できたのは良かった。
【キャスト】
上杉謙信(榎木孝明)
武田信玄(津川雅彦)
乃美(浅野温子)
八重(財前直見)
太郎義信(野村宏伸)
典厩信繁(石田太郎)
柿崎景家(伊藤敏八)
直江実綱(浜田晃)
大熊朝秀(成瀬正孝)
村上義清(大林丈史)
鬼小島弥太郎(須藤正裕)
高坂弾正(沖田浩之)
飯富虎昌(室田日出男)
山本勘助(夏八木勲)
宇佐美定行(渡瀬恒彦)
奈弥辰蔵(野崎海太郎)
戸倉弥八郎(五島拓弥)
昭田常陸介(伊武雅刀)
秋山源蔵(貞永敏)
橘屋又三郎(大滝秀治)
昭田の妻(風祭ゆき)
勅使(風間杜夫)
侍女(岸田今日子)
ナレーター(西村知道)
【スタッフ】
監督:角川春樹
原作:海音寺潮五郎『天と地と』(朝日新聞社)
脚本:鎌田敏夫、吉原勲、角川春樹
製作:角川春樹、大橋渡、角川春樹事務所、日本テレビ放送網、東京放送[TBS]
製作総指揮:角川春樹
音楽:小室哲哉
撮影:前田米造
編集:鈴木晄
プロデュース:岡田裕
撮影監督補:高瀬比呂志
美術監督:徳田博
照明:矢部一男
録音:瀬川徹夫
助監督:薬師寺光幸
合成:デン・フィルムエフェクト
殺陣:久世浩
題字:金田石城
クレジットタイトル音楽:宮下富実夫
スタジオ:にっかつ撮影所、大映撮影所
音楽録音:日向大介、鈴木健雄
シンクラヴィア:DSDゆりーか
現像:IMAGICA
【楽曲】
テーマ曲 「天と地と〜HEAVEN AND EARTH〜」(作曲:小室哲哉)
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