幸福の黄色いハンカチ

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【映画情報】

題名:幸福の黄色いハンカチ(しあわせのきいろいはんかち)
ジャンル:ロードムービー
監督:山田洋次
出演者:高倉健、武田鉄矢、桃井かおり、倍賞千恵子
製作会社:松竹
配給:松竹
公開:1977年10月1日
上映時間:108分
製作国:日本
言語:日本語

【評価】

おすすめ度:80点(100点満点中)

【あらすじ】

 北海道へ失恋の旅にマツダのファミリア[4代目のFRファミリア]で出掛けた花田欽也(武田鉄矢)は網走の駅前で小川朱美(桃井かおり)という若い女性をナンパし二人でドライブをすることになる。ドライブの途中で寄った二人は記念写真を撮ってもらうために近くにいた中年の男性である島勇作(高倉健)に声を掛けたのがきっかけで三人でドライブすることになる。しかし、島勇作は殺人を犯して刑務所を出所したばかりだということがわかる。それでも、花田欽也と小川朱美は島勇作を車に誘ったことで、島勇作は二人に過去を話し始める。島勇作には逮捕後に離婚した元妻がいたのであった。そして、その元妻へ出所後に「まだ1人でいて自分を待っててくれたなら黄色いハンカチをあげておいてくれ。黄色いハンカチがなかったら自分はそのまま姿を見せずに夕張を去るから」と書いた1枚のハガキを出していた。

【レビュー・感想・ネタバレ】

 久しぶりに山田洋次監督の『幸福の黄色いハンカチ』を見た。確か昔のテレビ放映で最低でも1度はきちんと全部見ていると思う。ちゃんと全部見ていないのも含めれば、もしかして2〜3度は見ているのかもしれない。

 今回この『幸福の黄色いハンカチ』を見て、単純な物語ながら良い話だと思えた。シンプルなストーリーをおもしろおかしくしているのは武田鉄矢さんと桃井かおりさんのユーモラスな演技に負うところが大きい。花田欽也と小川朱美片は若い貪欲な恋愛である。片や、高倉健さんと倍賞千恵子さんは男と女の真剣な純愛を演じている。若いカップルと中年の元夫婦の関係が良い意味での好対照になっている。

 花田欽也は小川朱美片を口説いて何とか関係を持とうとしている。ほとんどの男は女と関係は持ちたいが責任は持ちたくないという本音を持っている。それに対して、島勇作は花田欽也に「女は弱いんや。男ちゅうもんは女は守ってやらにゃいかん」と男の女に対する姿(態度)を諭している。男は遊べる女を求めているが、女は自分を守ってくれる男を求めている。この映画では男女関係の真実を浮き彫りにしている。(独白になるが、女は自分を守ってくれる男を待っていてくれるということなのか・・・。映画はそれを言いたかったのか。)

 妊娠の時は竿の先に1枚の黄色いハンカチがあげられていたのに対して、出所後の時は何枚もの黄色いハンカチがあげられたいたのは対照的で印象に残る好対照である。映画のクライマックスとも言えるほっと安心できる場面である。車が家に近づいて黄色いハンカチがあがってはためいているのを見て本当に良かったと思えた。私は島勇作が島光枝に近づいて二人が再会するシーンで涙が出そうになった。

 本作は、日本のロードムービーを代表する作品(代表作)だけでなく、日本映画の中でも名作と言って良いだろう。

【キャスト】

島勇作(高倉健)
島光枝(倍賞千恵子)
花田欽也(武田鉄矢)
小川朱美(桃井かおり)
帯広のヤクザ風(たこ八郎)
旅館の親父(太宰久雄)
ラーメン屋の女の子(岡本茉利)
検問の警官(笠井一彦)
農夫(小野泰次郎)
チンピラ(赤塚真人)
渡辺係長(渥美清)

【スタッフ】

監督:山田洋次
原作:ピート・ハミル 「黄色いリボン」(『ニューヨーク・スケッチブック』所収、高見浩訳、河出書房新社)
脚本:山田洋次、朝間義隆
製作:名島徹
撮影:高羽哲夫
音楽:佐藤勝
美術:出川三男
録音:中村寛
調音:松本隆司
照明:青木好文
編集:石井巌
スチル:長谷川宗平
監督助手:五十嵐敬司
装置:小島勝男
装飾:町田武
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
進行:玉生久宗
協力:東洋工業(マツダグループ)
製作主任:峰順一

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