![RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51IO6Mblc3L._SL160_.jpg)
【映画情報】
題名:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ(レイルウェイズ あいをつたえられないおとなたちへ)
シリーズ:映画「RAILWAYS」シリーズ第2作目
ジャンル:ドラマ
監督:蔵方政俊
出演者:三浦友和、 余貴美子、小池栄子、中尾明慶、吉行和子
製作会社:RAILWAYS2製作委員会
配給:松竹
公開:2011年11月19日[富山先行]、2011年12月3日
上映時間:123分
製作国:日本
言語:日本語
【評価】
おすすめ度:80点(100点満点中)
【あらすじ・ストーリー・物語】
富山地方鉄道運転士の滝島徹(三浦友和)は仕事一筋の男で35年間無事故無違反という記録の持ち主でもあった。そんな彼も59歳となり、あと一カ月後には定年退職を迎えることになった。滝島徹は定年退職後は家庭のことをまかせっきりだった妻と旅行でもして夫婦仲良く暮らそうと考えていた。
妻の滝島佐和子(余貴美子)は結婚後は看護師の仕事を辞めてそんな夫を支えて家庭を守って来た。彼女は夫の定年退職を機に看護師の仕事に戻りたいと考えていた。
そして、ある日、彼女は夫に看護師として再就職したいと告げる。定年退職後は妻のために生きようと考えていた滝島徹にとって彼女の希望は予想外のものだった。そのため、滝島徹は妻の希望に反対し口論となる。夫が自分の希望を認めようとしてくれないため滝島佐和子は部屋を借り家を出てしまう。彼女はホスピスの看護師として再就職し働くようになる。
滝島徹は妻の佐和子が看護師をやりたいのは亡くなった子どものことを引きずっているからではないかと考えていた。しかし、これまで家族のためにだけ生きてきた滝島佐和子はこれからは自分の人生を生きたいと考えるようになっていたのである。
ある日、滝島徹が家に帰ると妻の佐和子が帰って来ていた。ところが、徹は佐和子から離婚届を手渡される。離婚届に戸惑う滝島徹だったが、彼自身の身近にもいろいろなことがあり、ようやく彼も妻を自由にしてあげたほうが良いのではないかと思えるようになる。そして滝島徹は離婚届を提出し、そのことを妻の佐和子にも伝える。夫の徹から離婚届を提出したことを聞かされた佐和子は少なからず動揺する。
【レビュー・感想・ネタバレ】
私が最初に「レイルウェイズ」シリーズを見たのは、2010年の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』ではなく本作のほうが先であった。両方を比較すると前作のほうが映画としては面白いと思うが、これは題材の違いによるものであって本作もかなり良質な作品であることは間違いない。
本作では、夫婦のすれ違いが中心テーマになっていて普遍的な夫婦問題が扱われている。映画で見ていると、夫の滝島徹の気持ちもよく分かるし、妻の滝島佐和子の気持ちもよく理解できる。ところが、実際の夫婦となるとそうもいかないのであろうということも何となく分かる気がする。
映画では、定年退職を迎える日に最後の電車の運転を終えた滝島徹は元妻の佐和子にもう一度自分と結婚してほしいとプロポーズする。滝島徹は離婚した関係の状態を受け入れゼロから二人の第二の人生を出発しようと求婚したのである。佐和子も徹のプロポーズを受け入れる。二人はようやく第二の出発点にたどりつけたのだと思う。このラストシーンでは本当に素晴らしい終わり方をしてくれている。二人ともお互いを愛し合っているのだけれども、それをうまく伝えられていなかったのである。お互いを認め合い尊重し合うというのが夫婦の基本なのであり、それを伝えることが重要なのだということを教えてくれている。
【キャスト・配役・出演者】
滝島徹(三浦友和)
滝島佐和子(余貴美子)
片山麻衣(小池栄子)
小田友彦(中尾明慶)
井上信子(吉行和子)
片山光太(塚本高史)
島村洋二(岩松了)
河野啓司(徳井優)
楠木雅也(中川家礼二)
深山朋香(仁科亜季子)
沢田良子(清水ミチコ)
出前のオヤジ(立川志の輔)
吉原満(米倉斉加年)
冴木俊也(西村雅彦)
【スタッフ】
監督:蔵方政俊
脚本:ブラジリィー・アン・山田、小林弘利
製作総指揮:阿部秀司
音楽:Nick Wood
製作:野田助嗣、井澤昌平、笹木真幸、都築伸一郎、加太孝明、河合隆、雨宮俊武、富山市、小谷勝、為森隆、喜多埜裕明、横山哲夫
エグゼクティブプロデューサー:関根真吾
プロデューサー:石田和義、上田有史、沢辺伸政
アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹、関根健暗
ラインプロデューサー:渡辺栄二
照明:田辺浩
美術:松尾文子、郡司英雄
録音:小宮元
撮影:柳田裕男
編集:日下部下孝
スクリプター:赤澤環
音響効果:渋谷圭介
助監督:斉藤博士
制作担当:濱崎林太郎
企画:阿部秀司事務所
製作:松竹、テレビ東京、ジェイアール東日本企画、小学館、ROBOT、北日本新聞社、KDDI、富山市、阿部秀司事務所、テレビ愛知、テレビ大阪、Yahoo! JAPAN、北日本放送
制作プロダクション:ROBOT
配給:松竹
特別協力:富山地方鉄道株式会社
協力:富山県、富山市、高岡市、黒部市、射水市、砺波市、立山町、上市町
【楽曲】
主題歌:松任谷由実「夜明けの雲」
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